乳がん発生率を減少させるイソフラボン

乳がんは世界的にみても女性に多いがんの1つで、日本人女性がかかるがんの中では最も頻度の高いものとなっている。
乳がんは、小葉由来の小葉がんと乳管由来の乳管がんとの2種類がある。
乳管内、また小葉内にとどまっていて浸潤していないものを、非浸潤がんという。
非浸潤性乳管ガンは比較的少数である。
欧米では非浸潤性小葉がんは悪性疾患として扱われず、経過観察が原則になっている。
浸潤がんは血管やリンパ管から全身への血流に流れ、リンパ節、骨、肺、肝臓、脳などに転移する。

乳がんの原因は1つではないが、乳がんを発症するリスクは、近親者に乳がんにかかった人がいること、過去に乳頭腫や線維腺腫などのリスク病変にかかったことなどが最も重要視される。
いずれにしても、遺伝的な要因によるものが大きい。
乳がんの症状は、90%以上が痛みを伴わないため、発見が送れることが多い。
自分で腫瘤を触れることができるので、自ら定期的に触ってチェックすることが出来る。

このように、日本人女性のがんによる死亡率第1位となっている乳がんだが、イソフラボンの摂取量が多いほど、乳がんになりにくいということもわかっている。
中でも味噌汁をたくさん飲んでいる人ほど乳がんになりにくい傾向が見られる。
遺伝的な要因以外でも、40歳以上の人や出産経験がない女性は、高濃度の女性ホルモンが常に体内にあるため、乳がんになりやすいと言われている。
イソフラボンには女性ホルモンのエストロゲンによく似た成分が含まれている。
イソフラボンを摂取することで、より女性ホルモンを増やしてしまうのではないかと思われがちだが、イソフラボンが乳腺細胞のエストロゲンの受容体に、エストロゲンより先回りして結合することにより、エストロゲンの働きを弱めることが、乳がん発症のリスクを低下させるのではないかと考えられている。
イソフラボンは、大豆製品、豆腐、納豆、みそなどに含まれているため、欧米型に偏りがちな食生活を和食へシフトすることで、乳がん発生率を低下させることができる。